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しろいうさぎとくろいうさぎ [Favorite/特別な本]


The Rabbits' Wedding

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「いつも いつまでも きみといっしょにいたい」

という黒いうさぎの願いは叶い、結婚式をあげるシンプルなストーリー。
モノクロの世界は、人生最大の幸せに包まれて、彩られていく。。。


この絵本には、「愛」とか「好き」という言葉が一切でてこない。
「いつまでも」という未来への表現だけで すべてが伝わるのです。

作者のガース・ウイリアムズさんは、どうしてこんなに 女心をわかっているのでしょう。
女の子は、いつも待っているのです。
「いつも、いつまでも・・・」


だけど私、単純なお話の中には、暗号やメッセージが隠されているのではないかと、
ついつい裏を 探ってしまう癖。

白黒のウサギの意味するものは、今もなお根強く残るアメリカの人種問題や、
異文化の融合などを語っているのではないだろうか…。

と、勝手に想像力を働かせていたら、
偶然 目にした雑誌に 作者のインタビューが 載っていました。

「この絵本、当初は社会問題になったけど…
(なんだ、同じこと考えてる人たちがいたのね)
うさぎの色を、白と黒にしたのは、
ただ、2匹をわかりやすく区別しただけのこと。
本当に純粋なお話のつもりで作った。」
と書かれてた。


衝撃的でした。
絵本にではなく、自分の思考の歪みに。

人の心の裏側を 深読みしても、いいことはない。
もっと、ピュアに。。。

*****
洋書の紙の手触りが好き

The Rabbits' Wedding

The Rabbits' Wedding

  • 作者: Garth Williams
  • 出版社/メーカー: HarperCollins
  • 発売日: 1958/04/30
  • メディア: ハードカバー

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「いつも いつまでも…」
待っていたのです。

そして「いまでも」
待っているのですよ。


タグ:絵本
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パパのおみまい [My work/絵本制作]

<手づくり絵本>  2002年 制作

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長く入院しているパパへ
太陽の光と、風を集めたのに
目には見えなくて、しょんぼり。

だけど、バスケットは おひさまとお花のにおいがする。
目をとじると ほら、家族でピクニック!

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*****

「覚悟をしておいてください…」
若い夫婦に突然突きつけられたのは、暗黒の未来。

主人は首から下が動かなくなる不治の病だと、
その医師は、涙で告知した。
私は 理解できず、夢の中の出来事のよう…

絶望の日々の中、ひたすら願ったのは、ひとりで歩けますように。
また家族で公園で遊ぶ日を夢見て。



数年後、その願いは、届きました。
歩けるって、なんて素晴らしい!
今まで当たり前だったことのすべてに感謝。
今は普通の生活ができるようになったけど、
幸せの価値観が全く変わってしまった 人生の大きな出来事でした。

*****

大切なことは、こうなりたいと想像すること。
そして、必ずそうなると信じ続けることで、
医学や常識を超えて実現することができるのです。

 


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