しろいうさぎとくろいうさぎ [Favorite/特別な本]
The Rabbits' Wedding
「いつも いつまでも きみといっしょにいたい」
という黒いうさぎの願いは叶い、結婚式をあげるシンプルなストーリー。
モノクロの世界は、人生最大の幸せに包まれて、彩られていく。。。
この絵本には、「愛」とか「好き」という言葉が一切でてこない。
「いつまでも」という未来への表現だけで すべてが伝わるのです。
作者のガース・ウイリアムズさんは、どうしてこんなに 女心をわかっているのでしょう。
女の子は、いつも待っているのです。
「いつも、いつまでも・・・」
だけど私、単純なお話の中には、暗号やメッセージが隠されているのではないかと、
ついつい裏を 探ってしまう癖。
白黒のウサギの意味するものは、今もなお根強く残るアメリカの人種問題や、
異文化の融合などを語っているのではないだろうか…。
と、勝手に想像力を働かせていたら、
偶然 目にした雑誌に 作者のインタビューが 載っていました。
「この絵本、当初は社会問題になったけど…
（なんだ、同じこと考えてる人たちがいたのね）
うさぎの色を、白と黒にしたのは、
ただ、２匹をわかりやすく区別しただけのこと。
本当に純粋なお話のつもりで作った。」
と書かれてた。
衝撃的でした。
絵本にではなく、自分の思考の歪みに。
人の心の裏側を 深読みしても、いいことはない。
もっと、ピュアに。。。
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洋書の紙の手触りが好き
- 作者: Garth Williams
- 出版社/メーカー: HarperCollins
- 発売日: 1958/04/30
- メディア: ハードカバー
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「いつも いつまでも…」
待っていたのです。
そして「いまでも」
待っているのですよ。
タグ：絵本
こんにちは（＾＾）
私もこの絵本大切に持っています。
最初見た時は子供の絵本とは思えないぐらいトーンが暗いので少し怖いぐらいでしたがそれゆえヒナ菊の花が鮮明で可愛くて美しくて心に染みました。
小さくていいから確かに感じることのほうが良いですね＾＾
by ソレイユ (2010-06-03 15:44)
ソレイユさん、ありがとうございます。
鉛筆でリアルに描かれた絵は、子どもには確かに暗いかも…。
だけど、何度も読み返すとじんわり良さが染みてきますね～。
この絵本、結婚式の引き出物に一時人気があったそうです。
by ユウユウ (2010-06-03 17:52)
コメント有難う御座います。
今、私は感受性がとても大切だと思っています。
ユウユウさんが仲良くされているソレイユさんの絵も大好きですが、人を感動させないと、人は動かない、と思っており、絵1枚で感動させることができるお二人のこと、とても尊敬しています。
私の記事はとても固いのでコメントしずらいと思いますが、読んで頂けるだけでもうれしいので、今後ともよろしくお願いいたします。
by 広島ピアノ (2010-06-05 14:29)
広島ピアノさん、ありがとうございます。
そ、尊敬なんて、はずかしいのですが、これからも、様々な思いを込めた絵を描いていきたいなと思っています。
ニュースは一方的な報道になってしまいますが、広島ピアノさんのブログは、違う視点で書かれていて、興味深く読んでいます。
by ユウユウ (2010-06-05 18:11)
暗号や預言は面白いものですが、
関わらずとも生きていけますし、
本当に大事な「秘密」は、
特別な所ではなく、
日常の至る所に隠されています。
それは隠されてはいるが、
特別なものではない、
そう思って生きていきたく思います。
by 岩崎ナギ (2010-06-06 06:57)
岩崎ナギさん、ありがとうございます。
そうですね、大切な秘密はいろんなところに隠されていますが、
それを読み解く力を持つことも大切ですね。
深読みしすぎて、悩むのも問題ですが…
by ユウユウ (2010-06-06 07:38)