エリックへのプレゼント [My work/絵本制作]
1999年 制作
12月のまちは、クリスマスの準備でみんな大いそがし。
でもカエルのエリックだけは、さむくて、さむくてうごくことができません。
そんなエリックをみて、みんながうわさばなしをはじめました。
……。
私が小学校の頃、1999年に人類は滅亡するという うわさが大流行し、
毎日この話題で持ちきりでした。
みんな一緒にしんじゃうなら、勉強なんてしなくていいじゃないかとか、
思いっきりやりたいことやりつくそうよとか、
うわさを信じて、子供ながらに真剣に話し合っていました。
もし大人になっても、1999年のその日が来るのを信じていたら、
子供たちのために作ったこの絵本は、生まれていなかったでしょう。
*
人にうわさされたり、意地悪なことされたら、
とても悲しくなります。
尾ひれがついて、真実ではないことがほとんどなのです。
黙っているほどに誤解が広まっていく気がします。
だけど、そんな様子を 遠く高いところから
ちゃんと見ているひとはいるのです。
みんなのところに 平等に降り注いでくれているものがあります。
それに気づくかどうかですが…。
*
もちろん、エリックにも、素敵なプレゼントが届きましたよ。