はらぺこあおむし [Favorite/特別な本]
エリック・カール
私の絵本の原点。
今では、みんなに愛されている おなじみの絵本ですが、
私が 最初に目にしたのは、高校生の時。
日本で この本の知名度が低かった ウン十年も大昔。
学校帰りに、友達と駅ビルを歩いていたら、偶然絵本展。
その人が一体誰なのか、全く知らないけれど、
目に映った 鮮やかな力強い絵に引き寄せられて、ついふらりと…
順番に見ていくと、物語になっていて、感動しました。
でも、高校時代のそんなひと時は、もうとっくに忘れ去り―。
時は過ぎ・・・
*
結婚して・・・
我が子が生まれ・・・
喜びで、絵本コーナーに立ち寄った時のこと、
ある一冊の絵本に、くぎ付けになりました。
心が ふるえました。
見覚えのある 鮮やかな色彩。。。
突然蘇る あの時の情景。
手にした本は「はらぺこあおむし 」
そうです! 高校生の時見た絵は、紛れもなくこの絵本!
脳裏に焼き付いていた 色と形。
即買い。 この時にはすでに 人気絵本。
初めて買った絵本は、いつも子供の成長と共にありました。
絵本には、表面の美しさだけでなく、見る人の遠い記憶を呼び覚ます
不思議な力が潜んでいるのです。
**********
「はらぺこあおむし」は、
小さく醜いあおむしが、最後には美しい蝶になる話。
蝶が羽を広げるように、小さな子どもたちが成長して、
いつか才能を広げて 飛び立つイメージと重なっていきます。
出版当初は、反響がなく、あまり人気のない本が、
エリック・カールが、ボローニャ国際児童図書展で受賞したことで、
この絵本に、一気に注目が集まるようになったそうです。
本とおもちゃの中間にある この本の 穴があいてるアイディアは、
たまたま パンチで開けた紙の穴を見て思いついた 偶然の産物。
最初は、自分自身が楽しむために作ったとのこと。
それが、いつしか見る人との間に 共感が生まれていくのでしょう。
**********
エリック・カールのことば
「まわりの人が どう思うか気にして創作するのではなく、
自分が 本当にやりたいことをやりなさい。
それはいつか誰かにつながって、理解されるようになっていく。」
**********
心に沁みます。。。
こんにちわ。ひさしぶりに立ち寄ったらちょうど更新されていましたので,読ませていただきました。絵心はまったくない私ですが,絵本って奥深いのですね。それでは・・・・。
by 雪男 (2010-10-31 11:46)
雪男さん ありがとうございます。
そうですね。絵本はシンプルさの中にいろいろなことが詰まっています。
絵心なくても、見るだけでもいいと思いますよ~。
by ユウユウ (2010-10-31 14:07)
タイトルが懐かしくて♪ウチにもありますよコレ!
(もう10年以上かぁ~お世話になりました)
by thisisajin (2010-10-31 14:53)
thisisajinさん ありがとうございます。
本を見ると、いろいろ思い出すことありますね!
ウチにもこの本、英語版やミニ版など4冊ありますよ~☆
by ユウユウ (2010-10-31 18:57)
エリックカールさん今や大人気作家ですね^^
小さな子供達に大人気ですよね。
原画みられたんですね、色がきっととっても綺麗だったんでしょうね。はっ!とさせられるようなグリーンで愛嬌のある青虫くんですよね。絵本の表紙しか拝見したことなかったですが今度じっくり読んでみようと思います^^
遊び心は大切ですね、本人が楽しむ事が一番なんでしょうね。子供達や大人も含め本当の事はきっとよく伝わるんだと思います。
by ソレイユ (2010-11-01 12:07)
絵本は子どもだけのものでは
ないですね。
大人のものでもあります。
そこには大人と子どもの共通の
何かがあるんですね。
by 青の風画 (2010-11-01 12:45)
ソレイユさん ありがとうございます。
原画とても綺麗ですよ~!
私は10代の頃、全く先入観なしで原画を見てから、ずっと心の奥に焼き付いています☆あの時至近距離でほぼ全頁を見れたことは、すごくラッキーでした!
有名になってからも何度か見てますが、最初の強烈な印象が一番かな☆
あれ、違う作家っだったりしたら、笑っちゃいますが^^
元気になれる絵本なので、読んでみて~♪
by ユウユウ (2010-11-01 19:18)
青の風画さん ありがとうございます。
そうなんです~
絵本は、ほとんど子どものために作られていますが、でも大人もその世界に入り込んで、癒されたり、勇気を貰えたりしますよね~♪
大人も、昔は子供でしたからね☆
by ユウユウ (2010-11-01 19:24)
エリック・カールの言葉、正にボクが常々思っていること、そのものです。
でも、作品は天と地以上に違うけど・・・
まーえーか。
by 茶菓子 (2010-11-01 21:53)
この絵本は、本屋さんでよくみかけます。
よく、絵本コーナーでは目立つところによく置かれていますね。
それだけ、人気があるのでしょうね。
絵本は、今でも子供の時に見た絵を使って出版されているものが多いから、本屋で懐かしくなる時あります^^
by いそしぎ (2010-11-01 22:10)
茶菓子さん ありがとうございます。
いいんですよ。茶菓子さんは茶菓子さんの画風で!
いつか誰かに理解されますから(笑)私は理解してますよ~☆
by ユウユウ (2010-11-01 22:52)
いそしぎさん ありがとうございます。
この本、大ベストセラーですものね~!
消えてしまう本もあるけれど、やっぱりいいものは時代を超えて、受け継がれていくんですね~♪懐かしい本、いっぱいあります☆
by ユウユウ (2010-11-01 22:57)
今回の記事はもちろんフィクションなのですが、やはりユウユウさんの文章は力がありますね。ストーリー(物語)としてきちんと読者が追えて、しかもしっかりとオチがある。
根っからの絵本作家さんなんですよね、きっと。
子供ができたらその絵本、読んであげたい。
そんな気持ちになりました。
ありがとうございます。
by 広島ピアノ (2010-11-02 13:23)
広島ピアノさん ありがとうございます。
お~い、これすべて実話ですよ~!!
「はらぺこあおむし」が日本語で翻訳販売されるようになった時代の話です。
遠い昔のことだけど、今の私につながってる思い出。
あ、もしかして広島ピアノさん私の事、若~いお母さんだと思ってる!?
ふふ、それならそれでいいや!
子どもができたら、是非一番に読んでくださいね☆
by ユウユウ (2010-11-02 16:35)
ユウユウさん こんばんは
エリック・カール大好きです。
私の自慢、カールさんにお会いしました☆
私の町には、子ども(絵本)の本専門店があります。
そこの店長が絵本の読み聞かせ会の代表です。
そこに来られたんですカールさんが~
そして伊勢神宮にもご一緒させていただきました。
ふくよかな方で、温かい笑顔が忘れられません。
私の5本の指に入るくらいの思い出です。
ユウユウさんがカールさんへ寄せる思い
大変に嬉しいです☆
私も必ず、カールさんの絵本を皆様へお薦めしています。
特に「はらぺこあおむし」は、どの子も大きくなるまでに
出会ってほしい絵本ですね(笑)
by スマイル (2010-11-03 21:17)
スマイルさん ありがとうございます。
わぉ、スマイルさん、すごすぎよ!
エリック・カールさんと伊勢神宮なんて~!!
これよりすごいことがまだ4本もあるんですか~!
やはりカールさんの絵本、最高ですよね~☆
アイディアにあふれていて、楽しくなります。
特に「はらぺこあおむし」は、シンプルなのに、いろんな要素が含まれていて、本当に良い絵本だと思います。
子どもにも大人にも読んで欲しい絵本ですね☆
by ユウユウ (2010-11-03 23:35)
エリック・カールさんの言葉、いいですね。
そうなんですよね。
でも心のどこかで、人にどう評価されるんだろうって気持ちがチラチラするんですよね^^
by gwan3 (2010-11-04 11:30)
ユウユウさん。失礼しました。ノンイクションと書こうとしたのに・・(笑)。
若いお母さん?あっ、全然何も想像してなかったです、言われてみれば。ま、年齢なんて忘れましょう。私も20代後半から忘れました(笑)。
そうそう、昨日、千葉市美術館行って来ましたよ~。
絵本の原画、素晴らしいです!
コメントも有難う御座います。
イラクのチョコ。
是非買ってあげて下さい!
そして、大丈夫。
みなさんが忘れない様に何度も告知しますから(笑)!
by 広島ピアノ (2010-11-04 12:20)
gwan3さん ありがとうございます。
それを実践してきた人の言葉だから、説得力ありますよね~。
人の評価はどうしても気になってしまう…。
今回、カールさんの資料確認してたら、たまたま見つけた言葉なんだけど、
ほんと身に沁みました~☆
by ユウユウ (2010-11-04 18:46)
広島ピアノさん ありがとうございます。
やっぱり、「ノン」を付け忘れてたんですね~!よかった(笑)
作り話に見えたかな?と毎晩眠れなかったので(ウソウソ)
このブログでは、若いころ作った絵本を当時のエピソードを交えて語ったり、
今でも絵本に向き合う時は子どもの気持ちになってるので、
私、若いんですよ!精神年齢は(笑)
千葉市美術館にお越しいただいたんですね~!
それはそれは、遠いところ、ありがとうございます!
興味を持ってもらって、とても嬉しいです~☆
チョコ、食べそびれなさそうですね(笑)
by ユウユウ (2010-11-04 19:05)
昔見た「そう言えば」という事象に、
「ああまた!」と幸せに再開できる時、
本当に嬉しいですね。
この本の題名は知っていましたが、
残念ながらまだ読んだことはありません。
信念を世の中の倫理に悖らないかに注意を払いながらも、
ひたすら追求して行くのは、
とても大事な事ですね。
改めてそう思いました。
by 岩崎ナギ (2010-11-06 06:02)
岩崎ナギさん ありがとうございます。
そうなんです。忘れかけていた良い思い出が、何かのきっかけで蘇ったとき、嬉しくなります。
流されず、自分の信念を強くもって生きていくのは難しいけど、
この記事を書きながら、そうありたいなと再確認しました~。
by ユウユウ (2010-11-06 08:22)